雨夏ユカリの趣味ノート

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鬼滅の刃126話を読んで、禰豆子が帰ってきた理由を考えてみた(週刊少年ジャンプ感想/2018年42号)

鬼滅の刃

 

ね、禰豆子が「おはよう」って言ってる。帰ってきた。禰豆子が帰ってきた。

 

いや、これは感慨深い。ついに炭治郎の今までが報われた。良かった、本当によかった。

 

 

と、感慨に浸りながらも禰豆子が帰ってきた理由に対するひとつ仮説を立ててみた。

 

まず、珠代さん曰く鬼は病気のようなものらしい。つまり、抗体が存在している可能性がある。

 

そして、鬼が太陽の光を浴びると消滅することから、鬼細胞に対する抗体と太陽の光には関連があるのではないだろうか?

 

そのうえで、禰豆子は自分で鬼舞辻の呪いを外すことが出来ている。もしかしたら、その延長線で鬼細胞に対する抗体のようなものを作り出している可能性はありそう。

 

その抗体が、今回太陽の光を浴びることで完全に生成され、それによって禰豆子は鬼舞辻細胞から解放された、という流れではないだろうか。

 

まあ、この予想は禰豆子が人間に戻っている方向で考えているんだけど、まだ鬼のままで太陽に対する耐性を得た可能性も十分にあるもんな……。

そして今後話に絡むためには鬼のままの方が都合がいいからこの予想は微妙か?

 

 

それから、上弦関連についてちょこっと追記。上弦の肆はひたすら炭治郎との相性の差で敗れたと考えれば仕方ないのかもしれない。

 

どれだけ隠れても匂いで見つかるとかただただ相手が悪かった。哀れ。ただ上弦の伍はやっぱりどんなに考えても陸の方が強いと思う。そこだけは擁護のしようがなかった。

 

呪術廻戦

 

順平……おまえ、こんな姿になってしまって……。

 

扉絵がズルいんだよな。本編見た後だと泣けてくる。しかしさらっと煽り文でネタバレになってるんですがそれは……。

 

順平の死は呪術廻戦世界の命の軽さをさらっと表現していて、キャラクターがいつでも死んでしまうという緊張感を作品内に作り出してる。今後の展開で順平の死が効いてくるんだろうな。

 

 

しかし、色々と納得した回だった。

 

二人をぶつけて宿儺有為の縛りを課すってどうするんだろうと思ってたんだけど、なるほど、順平を殺して虎杖に懇願させるという手があったのか。これはなかなかに邪悪な発想で呪霊らしい。

 

それから、私が地味に思っていた「虎杖は沢山の人間を救うと言っているけれど、呪いが人格を持っていたらその場合はどうするのだろう」という

疑問も今回で解消された。

 

呪いを「救いようのない邪悪」として描くことで、虎杖に呪いを人間だと認識させないというわけか。確かにそれなら納得できる。

 

そもそも人間の負の感情から生まれた存在が邪悪でない訳がなかった。なんか妙に人間味あるから忘れてたけど、漏斗も気まぐれで人間虐殺してるしな。

 

あとうまいなと思ったのは、順平君やネギの似合わないお母さまを魅力的なキャラクターに描いておいて殺したことで、読者と虎杖の感情を一致させたことか。そのおかげで、読者も呪い許せねえに素直に乗ることができる。

 

 

あと納得したのが、虎杖が魂ごとぶん殴れたこと。確かに二つの魂があるならば無意識に知覚してもおかしくない。どう考えても絶望的な戦力差を、相性の良さである程度何とかなるようになっているのは良い。

 

そしてもう一つ。今回出てきた「魂の形」の設定で、虎杖が宿儺に憑依されながらも人格を保っている理由の予想が出来た。

 

虎杖は「魂の強度」みたいなものが他の人間より強固なんじゃないだろうか? 

 

普通の人間は呪いに受肉された時点で、その強烈な呪いの魂によって自分の魂を上書きされてしまう。だけど、虎杖は魂が強固だったため、宿儺による魂の書き換えを防ぐことが出来た。それ故に、彼は無事でいられるのではないだろうか?

 

そして、その魂の強度が高いことが、今回真人を殴ることが出来たことと何らかの関係があるのでは? 別に「魂が二つ入っているから殴れる」というのは真人の予想でしかないわけだし。