僕たちは勉強ができない79話・成幸の異様なマッサージ力がヒロインを襲う(週刊少年ジャンプ感想/2018年42号③)
僕たちは勉強ができない
攻めた展開してきたな……。まさか僕勉でここまでエロ方面に振った回を見ることになるとは思わなかったぞ。
しかし、マッサージという題材において「マッサージする場所」とヒロインのキャラクターを位置づけていたのは面白かったな。
確かに緒方は肩がこるだろうし、それに張り合って文乃が肩をお願いするのも大変可愛らしい。
あしゅみん先輩が立ち仕事多いので足というのもわかる。そのうえであの立ち位置は、彼女に対して成幸が基本下だけど突然逆転するっていう関係性を表していて非常に彼ららしい。良い。
ただ、先生が腰ってのはよくわからんかったな。なんでやろ……?
個人的には先生も立ち仕事だし、太ももとかふくらはぎとかをマッサージする展開の方がフィギアスケートの話と絡められて良かったんじゃないかなと思った。
そして、今回一番良かったのがうるかで、彼女が揉まれる場所が手なのが凄く可愛らしい。多分成幸にマッサージしてもらうという展開において、彼女が照れ死しない場所が手しかなかったんだろうな……。
今回は省略されてたけど、成幸にマッサージしてもらう場所を選ぶときの心の動きとか書かれてたら楽しかったんだろうな。
というわけで、最初にも書いたけどマッサージの場所でキャラを表現してくる今回の僕勉は面白かった。あとまあ主人公に生えた設定がね、強いよね。
アリスと太陽
お、ここで原点回帰というのは良い展開。
最近ちょっと順位が下がってきてしまっていて、結構厳しい状況だったと思う。しかし、その中で安易に新キャラとかを出したりせず、メイン二人のキャラクターを掘り下げる展開を選んだのは素直に素晴らしい。
特に太陽の過去を掘り下げていくのは良かった。今まではアリスが話を引っ張っていく存在で、太陽は目的や過去がそこまで明かされずにキャラクターとして薄かったからな……。ここでしっかりと掘り下げてくれることで主人公として申し分ないキャラクターになるだろう。
そして太陽のキャラクターを掘り下げたうえで、太陽がアリスと音楽をやりたい理由を見つけ出してくれれば、この二人のキャラクターがグッと掘り下げられて、今まで以上に魅力的なキャラクターになると思う。
ハイキュー!!
ちょっとした感想だけれども、音駒の監督がさらっとネットを下げてスパイクの楽しさを教えたのが教育者としてファインプレーすぎて良かった。
ちょっとバレーのルールから外れてるけど、そこを許容しながらバレーの楽しさを知らせる。こんな姿勢を見たらバレーもその人のことも好きになるだろうし、ガッツリバレーにはまるきっかけとしてこの上なく良かった。
こうやって色々な人が絡み合って今があるって言う回想シーンは、うまく言えないけどやっぱり好きだ。しっかりとキャラクターそれぞれに過去があって、彼らはその世界で生きているって感じられるからなんだろうな。