雨夏ユカリの趣味ノート

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Wギャク新連載についてコメントしていくよ(週刊少年ジャンプ感想/2018年42号④)

今週からまさかのギャグ新連載同時二本立てが行われたのだけれど、巻末カラーとは。なるほど。

 

実際私の印象としてはダビデ君の方がジモトがジャパンより面白かったし、この配置は納得。

 

というわけで、新連載の2本についてコメントしていきたいと思う。ジャパンの方は結構批判寄りの感想だから好きな人は読まない方がいいかもしれません。

 

 

ジモトがジャパン

 

まずひとつツッコミを入れさせてほしい。

 

人の地元をバカにするな! って主人公が言ったり、47都道府県のすべてをリスペクトするんだみたいなことを言っておきながらサラッと東京をディスる姿勢はいただけない。

 

そこはこの作品の根幹を彩るテーマじゃないか。それなのに「お礼に見せてやるぜ、東京のスタンダートをよぉ!」とか言いながら囲んで殴ったり、都民が「田舎者は気に入らねえ」とか言い出すのは完全にただの東京ディスじゃねぇか。他にやりようは無かったのか……。

 

本当にそこが残念で作品に対する好感度が下がってしまった。

 

 

それから、地元ネタを都道府県すべてでやるのは、ターゲットが絞れなくて厳しそうだなと思った。「おまえはまだグンマを知らない」とか、地元ネタの作品は地域を絞ってターゲットも絞ってるのが多いから、47都道府県だと絞り切れずきついんじゃないか?

 

 

こんな感じで、1話の段階ではあまり良い作品には見えなかったので、これからの展開に期待したい。

 

 

思春期ルネサンス! ダビデ

 

一方こっちは普通に面白かった。

 

話の流れ自体は「好きな子に話しかけることすらできない男が、そのことに悩みつつ友の助言を受けて前に進もうとする話」とたいへん分かりやすい。そのおかげで深く考えずにギャグを楽しむことが出来る。

 


個人的に一番良かったのは小便小僧くんとかいう意味不明な生命体の存在で、ダビデが高校生やってるだけでも異質なのにさらにその上を行く意味不明な存在が登場することで読者のツッコミが追いつかなくなっている。

 

そのうえで、「男のチンコが前に付いているのは、目の前の壁を突き破るためなんだぜ」という意味不明かつ理解不能なセリフの後に、読者が抱くであろうツッコミを「何を言ってるか全然わからん」で回収する流れも面白い。

 

あとオチもこの作品らしいオチだったし、意味わからん展開だったし、読者の理解を超越する類のギャグとして良かったと思う。