約束のネバーランド106話、敵としてアンドリューとその部下はあまりにも無能すぎた(週刊少年ジャンプ感想/2018年45号③)
約束のネバーランド
え、えええ……。この展開、すっごく残念なんだけど……。
いや、伏線をしっかり回収したり、ヒントをわかりやすく出していた点はよかったのだけれど、エマもレイもほとんど何もしてないじゃないか。
今回の展開は、敵側が「施設内の情報は完全に得たし、事情もあるので少数で行こう」と慢心した結果、協力者の備えが思いのほか強力だったので出られましたよ、というただただ支援者が優秀だったという話じゃないか。私はそういう話が見たかったわけじゃないんだ。
しかも、唯一脱出に貢献した人物がルーカスであるという。モニター室が乗っ取られていることに気が付いて、そこを乗っ取っている人物を倒し、しかも包囲の穴を見つけるとか優秀すぎるんだよなあ。主人公ズよりも優秀。それでいいのか?
本当に、エマたちが周りの優秀な人間の力だけで脱出させられているというのは主人公としてどうなんだろう……?
あと、敵側もエマたちも備えが足りていないんだよな。エマたちはシェルターの構造を知られていた場合に対する備えが足りていなさ過ぎたし、敵側も情報が間違っている場合に対する備えが足りていない。
別段時間がなかったわけでもないのにそれらが足りていないせいで「優秀な人間たちによる頭脳バトル」じゃなくて「どっちも備えが足りていないけれど、支援者の備えが足りていたからなんとかなったバトル」になってしまっていて大変感慨がない。満を持して登場した人間の敵のわりに格というものが感じられない。
しかも敵側の部下とか、一人ならともかく二人も不意打ちで倒されてるし、おまえら少数精鋭で来た身として恥ずかしくないのか??
そして最後にはルーカスとユーゴが殿になる展開。今回の状況に対して主人公陣営ではこの二人しか対応していないし、今後の展開で邪魔になるからここで二人を処理しておこうという展開なのだろうか?
本当にそうだとしたら残念なのだけど、来週以降どう転ぶかわからないのできちんと読んでから再度コメントしたい。
ブラッククローバー
すごく地に足ついた戦い方だ。ブラッククローバーのバトルどんどん面白くなっていくな。
魔力の操作を封じる結界内でも魔力の暴走をさせることはできるというのは納得のいく展開だし、王族の魔力量をいかして大量の水をただ作り出すだけっていうのは良かった。ノエル強くなったなあ。
ちゃんとノゼル兄様もノエルの意図を組んで敵にできた隙を逃さずに攻撃するあたり流石だし、全員が全力を尽くしている感じがして面白い。
ただ、最後の不意打ちに関してはどうして油断してしまったんだという感じ。
これ、多分敵さんは水銀で全身を固められた状態で、魔力を乱す羅針盤魔法を使って水銀を溶かし、そのあと不意打ちをしたって感じなんだろう。
今まで固めたら勝ちだったから慢心してしまうのもわからなくはないのだけれど、相手の魔法の性質は知ってたんだから油断せず気絶させておいてほしかったなあ。そこだけは残念だった。