雨夏ユカリの趣味ノート

ボードゲーム・漫画・ライトノベルの感想/考察を書いてます

●アニメ版グランブル感想●バカテスからぐらんぶるに至る流れが完璧なので井上堅二先生はやはり天才

 

本当はもっと早く感想を上げたかったのがこんなに遅くなってしまった。もう放送終了から三週間たってるんだよなあ。悲しすぎる。パソコンさえ壊れなければ……。

 


いやー、面白かった。バカとテストと召喚獣の時代から井上先生のファンだったし、ぐらんぶるも大変楽しめた。

 

原作自体は確かアニメ11話分くらいまでは読んでたはず。友人に借りてたし、読んだのもはや3年位前だから詳細はほとんど覚えていなかったけど。

 

それでもところどころ印象深かったシーンは覚えていたし、視聴中「あーあったあった」ってなる感じだった。

 


こうしてアニメを改めてみて思うのは、やっぱり井上先生が天才だということ。あの人すげえよ、バカテスからぐらんぶるに至る流れが完璧すぎるんだもの。

 

グランブルを見てると、やっぱりところどころバカとテストと召喚獣を思い出す部分があって、そういう「井上堅二先生の作風」というものはしっかりと受け継いでいるんだよな。だけれどまったく違う物語になっている。だから、バカテスを読んでいても飽きないし、懐かしさを感じながらぐらんぶるを楽しむことができる。

 

例えば、友達に彼女ができそうだから全力で邪魔をするとかかなりバカテスに近いんだけど、やっている内容がバカテス自体は普通に殴り込みだったのが、今はもっと卑劣な手段になっていたりする。ここら辺、高校と大学の差なのかもと思ったり。

 


全部まとめていろいろ考えてたんだけど、ぐらんぶるとバカテスに共通しているのは、登場人物がひたすらにバカなところと、彼女を追い求めていて裏切り者を殺すというところで、逆にそれ以外の部分は全然違うんだなと思った。

 


ぐらんぶるはなんだかんだ言って青春要素が大きい部分を占めているし、酒ネタなどの作品の持ちネタもしっかり変化している。逆にバカテスはメシマズとかヒロイン狂化とかあったしなあ。

 

まあヒロイン狂化に関しては、ぐらんぶるはこれからかもしれないけど。でもCMの予告を見る限り、最新刊もなお狂化せずヒロインしているんじゃないか???

 


というわけで、井上堅二先生の描く「バカなキャラクター」たちは本当に面白いし、それを別の場面設定に持っていくことで、しっかりと「どこか懐かしさを感じるけど全く違う話」になっているのはよいなと思いました。

 

井上先生が自分の強みを完璧に理解しつつ、ちゃんと飽きないようにしているのは本当にすごい。やっぱりあの人は天才。

 

原作面白そうだし買いたいなあ。金さえあれば買って読みたい。

 


……と、ここまで書いたところで全く内容に触れていなかったことに気が付いた。

 

まずぐらんぶるはOPがよかったと思う。曲も映像もすごくわくわくするOPだったし、クオリティ高かった。

 

話の内容としては、所々趣味に合わない部分はあったのだけれど、やっぱりウーロン茶ネタ好きだったな。ウォッカ+ウィスキーでウーロン茶は基地外の発想だよ。

 

あのコップが燃えるやつ一回やってみたいんだけど、たぶんガラスだと溶けちゃうからできないんだろうな。陶器でならいけるかもしれないけどそれだとウーロン茶だぞって渡すときに微妙だし、どうにか再現している人いたりしないのかな……?

 


あとは青春方面でもダイビングの楽しさに目覚めて、できないことができるようになっていくのは見てて楽しかった。伊織が精神的に成長したのかはまるで分らんけど、彼が本当に楽しんでいることは伝わるので。よい青春作品だったと思う。

 

総じて満足度の高い作品だった。