次回のデスゲームにご期待ください16話・見た目だけは普通にデスゲームっぽいことしてる、だと…?(ジャンプ+感想/10/17~10/19)
次回のデスゲームにご期待ください
今までで一番面白かった。今回の一話にはいろいろな要素が詰まりまくっていて、展開が理解を超えている。
そのおかげで展開に対するツッコミが追いつかなくなっていて滅茶苦茶面白い。
霊に手札を読ませるというあまりにも雑なイカサマ、外見に似合わずコメディな靈、理解不可能な現象に対して仮説を立てて対応する秀一、霊の意味不明な自滅。これらがちゃんとキャラクターの論理に従って展開されており、そのうえで意味がわからないという状況。ただ面白い。
キャラクターの論理に従った展開というのは、「このキャラクターはこういう設定なのだからこういう行動になるだろう」と読者が納得できる展開のことで、これがしっかり機能している作品は私はすごく好き。今回はこれをしっかりやりつつ、その行動が若干斜め上にズレてたのが面白かった。
本当にひさしぶりに声だして笑ったし、ギャグとしてハイクオリティな一話だった。
開演のベルでおやすみ
おお、いいなあ。すごくいい。
アクタージュと違って学生の演劇という世界観をしっかり表現している。
「ブリキの立ち位置によって与える印象が変わる」ことの説明を行うことで読者に納得を与えられるし、素人のしそうなミスを主人公が行うことで「プロの演劇ではなく学生の劇」という印象を与えてくれる。
あのシーンはすごく良かった。主人公は才能があっても演劇は素人だってことで、後の展開の布石にもなってるし。
その後、ヒロイン(?)登場。逃げるために演技をしていた主人公が、演劇の楽しさに気付いていくという展開に適役なヒロインだなって思った。
先輩たちから温かさをもらい、自分で楽しさの片鱗に気がつき、そこでヒロインから「演劇の自由さ、楽しさ」を気付かされるっていうのは、主人公がどんどん演劇にはまっていくことに納得する展開。
しかしこの主人公、よく一人で演技している場面を見られてるなあ。恥ずかしかろう、頑張れ。
早乙女姉妹は漫画のためなら
いやー、素晴らしい。編集が出てくるだけで、「あ、狂人が出てきた」って思えるくらい瀧波さんのキャラがたってる。
すごいよなあ。出てくる最初のコマが「イイ買い物をした! 夜が楽しみだなあ♪」だもんなあ。
そこまではまだ良いとしても、バストアップの秘訣を聞かれた瞬間に得意げにその本を取り出しているのがヤバい。「簡単ですよ」じゃねーよ!
豆乳だとかその手の他に教えるべきものはいくらでもあるだろうに…。
あと最後の「私も毎日独りで満喫してるわ…性春」がセンスに溢れてて最高。
そして狂気は伝染する。
「あ、閃いちゃった」からの「ペンは実質手」発言はなかなかにキマってたし、部屋に持って帰らずにその場ですぐに使い始めたのはもうさすがとしか言いようがない。
本当に正当なエロコメディしてるよなあ。キャラがエロ方面で狂気に浸り始めるあたり、キスシスとかを思い出して大変良い。