雨夏ユカリの趣味ノート

ボードゲーム・漫画・ライトノベルの感想/考察を書いてます

●アニメ版はねバド!感想●魔王羽咲はあの煽り力含めて最高にかわいかった

はねバド! 今更になるけどめちゃくちゃ面白かったなあ……。

 

最終話の羽咲のセリフ「ここが私のスタートラインだから」にすべてが集約する美しい物語だった。

 

そしてキャラクターも最高に良かった。

 

 

個人的に魔王羽咲がめちゃくちゃ可愛くてよいキャラクターだった。本当に好きだった。

 

魔王羽咲はちょくちょく他の人の感想で批判されているところを見るんだけど、私はめちゃくちゃかわいかったと思う。

 

とにかく羽咲は余裕がなくて、必死にあがくしかなくて、「強さ」だけが自分の価値だと思っているところが最高だった。彼女はいつだっていっぱいいっぱいで、それでも必死に現実にあがいている感じが魅力的だった。

 

私が基本的に不幸な女の子が好きってのもあるんだろうけど、それはそれとして羽咲はかわいかった。とてもかわいい。

 

まずキャラデザがかわいい。見た目がかわいいってのは大きい。

 

そのうえであのマジレスしていく煽り性能の高さよ。特にコニーに対しての「無理だよ、家族になるなんて」と心を折っていく煽り力の高さは見ていてすごかった。そしてそこがかわいい。

 

あの煽りは最終的に綾乃が変わった後、絶対それを恥ずかしく思う時が来るんだろうなと考えるとすごくかわいく思えてくる。それにたぶん、あの煽りは本性もあるのかもしれないんだけど、それ以上に「自分を強く見せたい」というい羽咲の気持ちの表れだったんだろうと思うと、彼女の必死さが伝わってきてすごくグッとくる。

 

あと、あの煽り性能の高さと普段のぽわぽわ感のギャップがまたかわいらしかった。「ほえほえだー」って着ぐるみに抱き着いているのと同じ口で、「家族になんてなれるわけないじゃん」って他人の心を撃っているところとかギャップがすごい。

 

とにかく羽咲は苦しい状況に置かれ続けて、それで必死にあがき続けているところがすごく愛おしいキャラクターだった。

 

そして最後の回収も本当に良かったと思う。「何のためにバドミントンをやるのか」という問いかけに対して、「母のため」から始まり、「強ければ見捨てられないから」ってなり、最終的に「好きだから」に変化していく流れが、本当に美しかった。

 

「強さがないと見捨てられる」という呪いがきちんととけたのは本当によかった。

 

本当に羽咲の「スタートラインだから」というセリフにすべてが詰まっていた。12話でしっかりまとまっていてすごくいいアニメだった。

 

あと、普通にバトミントン作品としてきちんとバドミントンしていたのもよかったと思う。友人に聞いた話だと、バドミントンは性格悪い奴が勝つらしい。まさにその通りだった。

 

 

どうにも原作は結構違う作風らしくて、羽咲のキャラクターも結構違うらしい。アニメがすごい好きだったし、2期やってほしいなあ。