雨夏ユカリの趣味ノート

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呪術廻戦75話、五条悟は完全に実力のある厨二病の境地に辿り着いてしまった(週刊少年ジャンプ感想/2019年42号)

呪術廻戦

 

今週の呪術廻戦、兎にも角にもキレッキレ過ぎる。何もかもがうまい。

 

まず台詞回しが滅茶苦茶うまいですよね。

 

「ごめん天内 俺は今オマエのために怒ってない。 誰も憎んじゃいない」

「今はただただ この世界が心地よい」

 

 

「自分を肯定するために いつもに自分を曲げちまった」

「その時点で 負けていた」

 

この辺り、言葉選びがセンスに溢れていてすごくカッコいいんですよね。キレッキレというか、厨二病的世界観にガンガン響く言葉をうまく拾っているというか。

 

もう五条先生が完全に実力のある厨二病の極みみたいなことになってて、ただただカッコいい。ポーズも台詞もおしゃれすぎる。

 

 

そして何より上手いなと思ったのが、読んでていつの間にか伏黒パパ視点になってることですね。

 

伏黒パパ、どうしようもないクズ野郎ではあるけれど、それはそれとして信念やそこに至る過程がきちんと描写されてて、最終的に憎みきれない所に落ち着いたのは凄かった。

 

冷静に考えると、夏油の人生が変わったのもこいつの影響あるだろうし(多分)、天内もメイドも殺されてるし(多分)、恵とかの人生も滅茶苦茶にしてるクソ野郎なんだけどね……。

 

それでも、伏黒パパの回想シーンがあったわけじゃないのに、台詞とほんの数コマの過去シーンだけで彼の人となりが伝わってくるのは本当に凄いと思いました。

 

ななみんvs真人(一戦目)の時にも思ったんですが、呪術廻戦の台詞は、そのキャラクターの過去や信念、置かれている状況なんかをうまく掬い取って表現してるんですよね。

 

しかもそれを短くオシャレな言い回しに纏めるんだから本当に凄い。過去編はそこら辺もキレッキレでした。

 

 

しかし結局、どうして夏油が一般人を虐殺するに至るのか全くわからなかったし、これからどうなるんでしょうね……。

 

あ、あと、虚式の説明はまるで意味わからなかったです。なんで無限と無限を重ねると仮想の質量ができるの?