ぼくたちは勉強ができない107話・あしゅみーお母様の衝撃と、あしゅみー先輩の折られた心と(週刊少年ジャンプ感想/2019年20号)
うわーぉ、もう作中時間12月なのか……。
センター試験が1月に行われるし、私大入試なら始まってる可能性がある時期。作中時間がこの時期になってしまったのは、もう終わりに向かってるんだなと寂しくなりますね。
だいたい12巻で8か月進んでいるということは、単純計算だとあと6巻くらいで終わるんですかね。そうなると、1巻分が2か月なのでだいだいあと1年くらい。来年の今頃にはぼく勉はもう終わってるかもしれないんですね……。マジか……。
終わってしまうの寂しいなあ……ひどい考え方だけど全員見事に落っこちて「僕たちは入学ができない」みたいな感じで続いてくれないかな……流石にないか。
さて、それはそれとして本編。
あしゅみー先輩のお母さま登場回。本当に「なん、だと……」て感じだ。
あのお父様がこのお母様と結婚しているのさすがに衝撃的ですわ……。まさかあしゅみー父がロリコンだったとはという衝撃。本当にいったいどんな経緯で付き合ったのかすごく気になるぞ。本編より気になるかもしれない。
うっかりこの二人の外伝出たりしないかな……? そうしたら何一つ迷わずに買うんだけれど。出会い、付き合い、あしゅみー先輩が生まれた時、別居に至る経緯すべてが気になってしまう。
小説版第二弾で出ることを願っておこう。
あと、本編でもう一つ思ったことは今回構成がめちゃくちゃ旨かったってことですね。
あしゅみー先輩がどれだけ小美浪診療所を大切に思っているかを、「娘が小さい頃の写真を彼氏に見せる」というシチュエーションで見せてくるのが本当に巧みすぎた。
あの夫婦なら娘の彼氏にああいう行動をするだろうし、あの行動に何一つ不自然な点がないんですよね。そのうえで、そうやって「小美浪先輩の思い」を読者に再認識させることで、ラストの「診療所をたたもう」というのが先輩にとってどれだけ衝撃的な言葉か実感させている。ここら辺の話の作り方すごく旨かったな、と。
先週・今週のアクタージュで言われてた「これが自分の存在理由だ、とまで思ったことが唐突に消えてなくなる」ってのが見事にあしゅみー先輩に起こっていて、しかもセンター試験まであと1か月の超大切な時期に叩きつけられるとか……。あしゅみー先輩不幸ってレベルじゃねえぞ。
キッツいだろうな……。目標が消えてしまったのもさることがながら、お父さんが「たたむ」という判断をしたことそのものが「今まで頑張ってきたのがお父さんにとって喜ばしいことではなかった」ってのを突き付けられるようで。何度も言うがセンター1か月前にこの仕打ちである。あしゅみー先輩流石に泣いていい。
本当に成幸君あしゅみー先輩を頼んだぞ。彼女のたたきおられた心に明日を描かせてあげてくれ……。
あ、あと今週良かったなーというかほっこりしたのが、ポッキーゲームであしゅみー先輩だけがポッキー食べ進めてたところですね。成幸君チョコついてない側すらまったく食べきってないのにあれだけ近づいたということは、つまり先輩が頑張ったということである。流石あしゅみー先輩だ。
でも一つツッコみたいのはたとえ本物のラブラブカップルでもさすがに親の前ではイチャつきたくないだろうってことだ!!