雨夏ユカリの趣味ノート

ボードゲーム・漫画・ライトノベルの感想/考察を書いてます

HUNTER×HUNTER387話、ツェリードニヒの能力は結構謎が多くて面白い(週刊少年ジャンプ感想/2018年49号③)

HUNTER×HUNTER

 

ツェリードニヒの能力が明かされたわけだけど、結構すごい能力だなこれ。「未来予知」+「超リアルな幻覚」って感じの能力ではあるけれど、多分「本来の世界線から一人だけ外れて、その後自分の世界線を世界に強制する能力」って感じなんだろうか?

 

ご丁寧にハルケンブルクの能力をメタってるあたりが面白い。ハルケンブルクの能力は「あらゆる防御を無効化し対象を貫く」能力だから幻覚では防げないと思うんだけど、ツェリードニヒの能力なら「目を開けてから10秒間は、ツェリードニヒ以外は『予知された世界線』に存在することになる」から、ハルケンブルクの能力はその世界戦のツェリードニヒに当たるだけで『ツェリードニヒの世界線』にいる本来のツェリードニヒには当たらないということになるんだろう。そして、10秒後に「命中していない世界線」を押し付けられることになる。あかん。

 

ってか、こういう風に考えるのすごい『能力バトル』っぽいんだよなあ。戦闘破壊学園ダンゲロスとかその辺を思い出させる。ハルゲンブルクとか「あらゆる防御を無効化する」ってそれ論理能力やんけって思うし、ツェリードニヒもそんな感じだ。

 

誰かが「富樫先生は継承戦では『能力バトル』をやりたいんじゃないか?」と言ってたけど、本当にそんな感じだよなあ。

 

 

ツェリードニヒの能力を見て思ったのは、完全初見殺しな能力だよなあということ。10秒間も相手に隙を作ったら、それこそよほど体が丈夫じゃない限りまあ確実に殺せるでしょう。なんなら、『予知された世界線』で相手のオーラの防御を一か所に寄せるように動きつつ、オーラ防御の脆いところを『ツェリードニヒの世界線』で狙えばいい

 

でも、ドラゴンダイブとかセンリツの本気みたいな範囲攻撃にはめっぽう弱そう。ここら辺は「普通の予知能力」とそこまで大して違いが出ないのかも。

 

 

あと、いろいろ考えてみたけどまだこの能力に対する疑問は多い。

 

例えば、『予知された世界線』にいるツェリードニヒに放出系の攻撃とかをしたら、『ツェリードニヒの世界戦』ではその攻撃って消えたりするのかね? そうだとしたら、『予知された世界線』のツェリードニヒを盾に使ったりとか色々面白いことできそうだ。

 

それから、「目を閉じてから開くまでの時間を図ってくれ。一秒切ったらオレと手合わせだ」っていうセリフがよくわからんのだよな。目を閉じて絶してから10秒間は『予知された世界線』で、能力を使ったツェリードニヒには何もできない部分じゃないのか? ここでの目を開く速さにいったいどんな意味があるかわからないので誰か教えてほしい。私にはわからなかった。

 

あと、「目を閉じている」状態で行動を変えた場合って普通に未来変わるの? って部分も謎。それに、目を開けて10秒たってない間に再び目を閉じたらどうなるのって部分も謎。結構わからない部分が多いんだよなあ。

 

 

ついでに今週の感想で能力以外の部分にも触れるのだとすれば、なんかツェリードニヒが小物だなあという部分だろうか。

 

才能だけでラスボスっぽさ出してるけど、今回たまたま能力が発現してなかったら普通にテータに殺されてたんだよなあ。しかも、テータに銃向けられて普通にビビってるし。能力がきれいにはまった瞬間に「この能力を極めれば俺最強じゃん」とイキリ出すし。

 

ってかあんたたった今センリツの能力で無力化されたばっかりじゃないですか。何普通に「オレが継承戦を制覇する……!!」ってイキってるんだ。無知が大罪とか言ってたのにそれでいいのか……?

 

なんだかなあ、能力は面白いと思うんだけど才能以外の部分に「格」ってやつを感じない。案外あっさり死んだりするのだろうか?